ご縁があり、
京都南座に歌舞伎を観に行ってきました。
人生初❗️
主演?主役?座頭?(歌舞伎の場合なんていうんだろう)は中村獅童。
演目は『あらしのよるに』。
絵本を原作とした新作歌舞伎です。
原作は、きむらゆういち著作の絵本です。
さてここからは
音楽家目線の見解なので
一般的な感想ではないかもしれません。
よろしければお付き合い下さい。
まず結論から言うと、
全日本人、
日本の伝統芸能である歌舞伎を一度は鑑賞した方がいい。
すんばらしいから❗️
この「素晴らしい」というのは
「演者」が素晴らしいだけではなく、
「歌舞伎音楽」も素晴らしいし、
「音霊」「言霊」という霊性という側面からみても素晴らしい〜。
「衣装」も素敵だったし、
箱(ホール)も素敵だった。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
私は職業柄、
なんとなくオペラ座のような箱を想像していましたが、
実際は想像よりこじんまりしたホールでした。
(ちなみに南座はキャパ 1082席)
(兵庫県立芸術文化センター キャパ2001席)
何故か?
それはマイクを通さないから。
演者も演奏者も。
演者に関しては幼少期から稽古を積んで
よく通る声を出す訓練はしていると思います。
でも和楽器は西洋楽器と違い、そこまで音が飛ばないんですね。
(勿論、ホールの音響が配慮されて作られていると思いますが)
それに演奏メンバーも少数。
今回は何人で演奏していたんだろう・・・?
10人くらいですか????
・三味線(2、3人でやってんのかな?)
・大太鼓
・鼓
・篠笛
・能管
・かね
・ツケ
歌舞伎でかかせない「ツケ木とツケ板」
・柝(き)
小物は一人が持ち替えでやっているのだろうか・・・?
ちょっと不勉強で分かりません・・・(汗)
演奏・音力ともに迫力がありました\(^o^)/
特に、
三味線がむちゃくちゃ上手かった‼️
私がこれまで聴いた中でダントツ一位‼️
みんな氣づいてるかな❓
篠笛も上手い‼️
和楽器って西洋音楽の「楽譜至上主義」ではないので、
「間(ま)」を覚えるとか
色々、稽古も大変なんだろうなぁと思います。
院生の時に、
少しだけお箏と三味線をやったことがあるし、
一応、龍笛が吹けるので苦労が少しは理解出来ます。。。
それぞれの楽器に楽譜たるものはあるけど
クラシック音楽のように「五線譜」として統一されていないので、
スコア(総譜)がないですからね・・。
台本、セリフ、演者の所作等、全てのタイミングを覚えるんだろな・・・。
拍手‼️
演者さんに関しては皆さんもご存知の通り、
幼少期から何十年と厳しい稽古を重ね
屋号(看板)を背負ってゆくわけで。
ポッと出の芸能人なんかとは全く違います、当たり前だけど。
佇まい、所作、発声、全てが美しい。
顔が良い(容姿端麗)だけでは通用しない世界。
前述した通り、
よく声が通るんですよ。
(滑舌もよい)
その「言霊」がね、
心に刺さる。
心というより体の中心部に浸透されていく。
音楽は、ツケの「音霊」が場を浄化させています。
だからホール内は「言霊」と「音霊」で
大変なことになっていました❣️
(๑˃̵ᴗ˂̵)
この感覚、わかる人いるかな?
日本人ならわかるのかな?
運気が悪い人は歌舞伎を観たら浄化されるかも。
つってね!
いやいや、私は本氣でそう思う。
「見得(みえ)」も見れるし。
衣装のデザインも素敵でした〜。
誰がデザインしているんだろう。
ちょっと言い方が悪いかもしれませんが
お客さんの質も大変よござんした。
(ハイソとかいう意味ではなく)
まだ小さなお子さんのいらっしゃる方は
情操教育として色々経験させてあげたほうがよい。
日本政府は芸術教育を軽視しているけど、それは間違い。
クラシック音楽演奏会、
オペラ、
ミュージカル、
バレエ、
そして歌舞伎。
やはり生で見る舞台は得るものが多いし大きい。
映像だと「言霊」も「音霊」も
人が醸し出すパワー(オーラ)も分からない。
私はこれまで様々な舞台を見にいきました、
そうね・・・
やっぱりミュージカルは欧米人の舞台がとても良かった。
でも歌舞伎はその舞台以上に素晴らしかった。
日本人だからだろうか・・?
感じるものがとても多かった。
また観に行きま〜すo(^-^)o!
皆さんも、是非一度どうぞ!(*´-`)
あ、そうそう観客からの
「萬屋(よろずや)!」と
掛け声も聞けました\(^^)/
【おまけ】
そりゃ綺麗事だけでは済まない世界だと思います。
でもやっぱり伝統芸能は良い。
すごく良いです(о´∀`о)
この日の京都は想像通り
外国人観光客の多いこと多いこと。
みんな夜の京都の街に繰り出して
楽しんでいらっしゃるようでした。
私の見た限り、
観光客の皆さん
お行儀よく京都の街を観光されていましたよ。
これからも大切にしたい、
日本の文化。