世の中には様々な場面でテーマ曲が用いられている。
その商品やシーンに合ったオリジナル曲がしばしば作られるが、
案外クラシック曲が使用される頻度は、結構高い。
しかし余りに自然に既成の曲が使用されると、
まるでその曲がその商品のために作られた、
オリジナル曲であるかのような錯覚に陥る(刷り込みとも言える)。
その最たる例はこれだろう。
太田胃散のCMで使われている曲。
そう!!
あれは、
ほんとうは、
フレデリック・ショパン:前奏曲第7番イ長調 作品28-7
(Prelude op.28 No.7 A major)
(彼はポーランドの作曲家です)
なんです!!!
あ、ご存知でした? 😉
我が家は音楽一家ではない。だから幼き頃から音楽の英才教育を受けたわけでもなく、
クラシック音楽を聴いて育ったわけでも、ない。
だから子供だった頃、太田胃散のCM曲を聴いて、あれは太田胃散の曲なんだと信じて疑わなかった・・・。
しか〜し、中学生になり吹奏楽部でフルートという楽器に魅せられてから、
「クラシック音楽をもっと知りたい!!」と熱望するようになり、
両親にCDを買ってもらったり、ラジオを聴いて過ごした。
ショパンには有名な曲がいっぱいある。
例えば〜『仔犬のワルツ』とか『別れの曲』『幻想即興曲』などなど。
それが聴きたくて、買ったCDに「プレリュード(前奏曲)なんちゃらかんちゃら」
という曲名があり、当時クラシック音楽知識ほぼゼロだった私だったので、
「なんのこっちゃ〜?」と思ってそのままCDを聴いてたら、
「あーーーー!!これ太田胃散のテーマ曲だぁ〜〜!」
そう、その時あの曲が初めてショパンの作曲した曲と知った・・・。
今でもありますよ、そういうことが。
それにしても太田胃散CM、ブレてなくていいね。
ずーっと変わらずあの曲ですもんね。
プレリュード0p.28No.7が聴こえてくると、もう反射的に「太田胃散!」が頭に浮かぶ。
これって、すごい!
ちなみに事実かどうかは不明ですが、
あの曲はイ長調なので→イチョウ(胃腸)チョウにかけたらしい。
本当なら、なんて知的ユーモアがあるんだー 😀
ちなみにショパンは残念ながらフルートの曲はほとんど(数少ない)書いていません・・。
ピアノ曲を追求した作曲家です。