心震えた『モルダウ』

 

 

私は幼少期から両親の影響で

クラシック音楽を聴いて育った

わけではなく、

NHKラジオで流れてくる音楽、

(いわば受動的な鑑賞)

そして中学生の時、所属していた吹奏楽部の影響で

クラシック音楽がどんどん好きになっていきました。

ラジオで

「あ、聴いたことのある曲だ!なんてタイトルの曲だろう?」

と調べたり、

図書館で貸し出し可能なクラシック音楽のCDを

片っ端から借りて聴く、など、

それはそれは熱心にクラシック音楽を貪りました。

何故かというと、

「この世にはこんな素晴らしい音楽が存在する!!」

という事実を知ったから。

(あくまで私個人の見解)

今のようにPCなんてなかったし、

YouTubeや iTuneも当然なかったから

1つのことを「知る」「取得」ことに

時間もお金もかかりました。

 

そんな時に、

学校でか?

ラジオでか?

どこで聴いたのかはハッキリ覚えていませんが、

初めてスメタナ作曲の

連作交響詩《我が祖国》より第二曲

『モルダウ』を聴いた時に

心の奥が震えました。

 

『モルダウ』を少し解説すると、

 

チェコの作曲家、べドルジフ・スメタナが書いた曲で、

彼は作曲家であると同時に、指揮者・ピアニスト としても活躍しました。

《わが祖国》は、

スメタナの祖国であるチェコの歴史、

伝説、

自然、

そして独立への願いを描いた作品で、

第 2 曲の「ヴルタヴァ」(モルダウ)が特に有名 ですね。

「モルダウ」は 1843 年、彼が 50 歳の時に作曲され、

1874 年までに書かれた6曲 の交響詩は、

6 曲をまとめて連作交響詩《我が祖国》と題し、

1883 年に発表したチェ コの国民音楽を代表する作品である。

ちなみに彼も晩年はベートーベンと同じく

難聴でした。

 

何故、心震えたのか?

多分、

初めて聴いた「民族音楽」テイストの曲だったからだと思います。

壮大な管弦楽の音色とオーケストレーションから、

スメタナが見ていたであろう

景色が音楽から想像され、

祖国を想う気持ちを音に記したことに

幼心ながら感じ、感動したのだと思います。

メロディーがドラマチックですしね!

 

そんな思い出深い曲を

フルートとトランペットver.に編曲しました。

オリジナルにないエピソードも

書き加えていますので、是非聴いてみて下さいね♪