音楽には2つのタイプがある。
腰を据えて【聴く音楽】と、
軽く【聞こえる音楽】。
そもそも、いつも語られるのは【聴く音楽】の方。
そしてそれは、大きなテーマや伝えたいメッセージ、
人の心に何かしら影響を与えたい、
共鳴を促す想い(欲求)から人は音楽を創る。
では、もう片方の音楽はどんなものだろう。
タイトルにある『アンビエントミュージック』とは、
イギリスの作曲家、ブライアン・イーノが提唱した音楽のジャンルで
「環境音楽」と和訳される。
そう、これがまさに【聞こえる音楽】。
聴くことを強制しない、主張しない、その場に空気のように漂う存在の音楽のこと。
イーノは、「喫茶店での人の喋り声、
エアコンのノイズ音、空港をはじめ、公共施設で響くアナウンスの声・・
このような生活音と楽曲が交じり合い、
初めてアンビエントミュージックは成立する」と考え制作する
(彼は音楽プロデューサーとしてグラミー賞を受賞するなど、今も現役バリバリに活躍中)。
音楽の特徴は、いわゆる【聴く音楽】のように、
イントロがあり、AメロBメロ、サビで盛り上がりエンディングという、
楽曲の構造形式は成してはいない。
楽器はシンセサイザーを用い、強弱のないシンプルで静かな音が、
同じメロディーを心地良くリピートする。
他に、人の声が響くもの、ロックテイストの強いもの、民族性に富むもの、多国籍な作風など様々だ。
そしてその全てが、生活の邪魔をしない【聞こえる、ながら音楽】。
で・・・詰まる所、どんな曲なのさ?
わかりやすいのは、リラクゼーション施設や岩盤浴などで流れている音楽。
緊張がほぐれ、気分も効率も上がる、ながら音楽。
ガッツリ聞かなくていい、寄り添ってくれる音楽もまた、いとおかし。
私のオススメは、イーノの『Thursday Afternoon』というアルバム。
ジャスト60分の作品で、原稿を書く時や一つの作業のタイマー的役割として、
また、考え事をしたい時など、ながら音楽として愉しんでいます。
ヒーリング音楽とはまた違うアンビエント音楽もまた乙なものなので、
是非、色々と聴いてもらいたいです。
ちなみにヒーリング音楽とはこういうのです。
→ ヒーリング音楽〜ハワイの癒し音〜
最後に私の描くハートヒーリングの音楽はこちら 😉