【音楽エッセイ】アンビエントミュージック[ながらで愉しむ音楽の世界」ジャスト60分の音楽がタイマー代わり?

 

 

音楽には2つのタイプがある。

腰を据えて【聴く音楽】と、

軽く【聞こえる音楽】

そもそも、いつも語られるのは【聴く音楽】の方。

そしてそれは、大きなテーマや伝えたいメッセージ、

人の心に何かしら影響を与えたい、

共鳴を促す想い(欲求)から人は音楽を創る。

では、もう片方の音楽はどんなものだろう。

 


 タイトルにある『アンビエントミュージック』とは、

イギリスの作曲家、ブライアン・イーノが提唱した音楽のジャンルで

「環境音楽」と和訳される。

そう、これがまさに【聞こえる音楽】。

聴くことを強制しない、主張しない、その場に空気のように漂う存在の音楽のこと。

イーノは、「喫茶店での人の喋り声、

エアコンのノイズ音、空港をはじめ、公共施設で響くアナウンスの声・・

このような生活音と楽曲が交じり合い、

初めてアンビエントミュージックは成立する」と考え制作する

(彼は音楽プロデューサーとしてグラミー賞を受賞するなど、今も現役バリバリに活躍中)。


 音楽の特徴は、いわゆる【聴く音楽】のように、

イントロがあり、AメロBメロ、サビで盛り上がりエンディングという、

楽曲の構造形式は成してはいない。

楽器はシンセサイザーを用い、強弱のないシンプルで静かな音が、

同じメロディーを心地良くリピートする。

他に、人の声が響くもの、ロックテイストの強いもの、民族性に富むもの、多国籍な作風など様々だ。

そしてその全てが、生活の邪魔をしない【聞こえる、ながら音楽】。

で・・・詰まる所、どんな曲なのさ?


 わかりやすいのは、リラクゼーション施設や岩盤浴などで流れている音楽。

緊張がほぐれ、気分も効率も上がる、ながら音楽。

ガッツリ聞かなくていい、寄り添ってくれる音楽もまた、いとおかし。


 私のオススメは、イーノの『Thursday Afternoon』というアルバム。

ジャスト60分の作品で、原稿を書く時や一つの作業のタイマー的役割として、

また、考え事をしたい時など、ながら音楽として愉しんでいます。

 


 

ヒーリング音楽とはまた違うアンビエント音楽もまた乙なものなので、

是非、色々と聴いてもらいたいです。

ちなみにヒーリング音楽とはこういうのです。

 

 

 

 

 

 

 ヒーリング音楽〜ハワイの癒し音〜

 

 

最後に私の描くハートヒーリングの音楽はこちら 😉