バロック時代(18世紀)の作曲家、
ヨハン・セバスチャン・バッハ(いわゆる「バッハ」)をご存知でしょうか?
最近、わたくし頭痛がしまして、そういうちょっと弱った時に聴きたくなるのがバロック時代の音楽。
特にバッハ。
彼が生涯で書いた曲数は1000曲以上と言われています。
すごい!
その中に『コーヒーカンタータ』という曲があるのですが、
曲名だけ聴くと「え、ラテンチック??異国テイスト?」と思いますよね、現在の感覚だと。
でもそうじゃなく、もちろん「バロック形式」な曲風です。
バッハは学生の頃、ドイツのライプツィヒのコーヒーハウスで
(アルバイトのような感覚で)演奏していました。
(今考えるとすごーーい贅沢なことですよねー。バッハの演奏がコーヒーを飲みながら聴けるなんて!)
そのコーヒハウスで演奏している時に、
「大好きなコーヒーを題材にした歌詞でカンタータを書いてみよう!」とでも思ったんでしょう。
しかも世俗的な(バッハというと荘厳な曲というイメージがあるが)。
*ちなみに「カンタータ」とは器楽の伴奏付きの声楽曲をさす。歌は単一声部だったり多声部だったりする。
そして出来たのが『コーヒーカンタータBMV211』(clickでYouTubeにとびます)。
歌詞はすごーく簡単に言うと、
コーヒーが大好きな娘と、
そんな娘を不埒だと思っている父親とのやりとり。
「ああ!千回の接吻よりも素晴らしく、マスカットのワインよりもかぐわしい。
ああ、ああ、コーヒーに賛美を、ああ、ああ、無上の幸福。
ああ、コーヒー、ああ、かぐわしいコーヒー。
コーヒーを飲めば、元気付けられるわ。」
と娘が歌えば父親は、
「コーヒーをやめないなら他のあらゆる楽しみを禁じる、散歩に出さないしスカートも買ってやらん!」
と娘を脅かす。
でも娘は辞めない。そこで父親は、
「コーヒーをやめなければ結婚させない」とまで。
さすがの娘もこれには折れ、父親は「いい人を見つけてきてやる」と約束する。
しかし一筋縄ではいかない娘は、ルンルン気分でこう歌う。
「コーヒーを飲ませてくれる人じゃなきゃ、
家に入れないんだから〜。」 😉
チャンチャン。
こうやって歌詞を知って音楽を聴くとまた一つ違った楽しみ方ができますよー。
曲出だしのフルートが、なんとなくコーヒーの芳しい香りを思い出させます。
やっぱね、こういうところが天才のなせる技なんですよ。
私もコーヒーが大好き。
毎日2杯は飲むなぁ。ペーパードリップで。
写真はハワイのコナコーヒー。