本日の音楽家がオススメする書籍。
⇨ 音楽を「考える」
脳科学者の茂木健一郎と
作曲家の江村哲二の対談形式の書籍です。
対談なので比較的スルスル読めます。
この本を書店で見つけた時、
(もうかれこれ10年以上前)
「音楽を考えるとは??」
「音楽は知り、感じるものではないのか」
と思っていた自身にとって
非常に新鮮でした。
この本は一言でいうと、
《音楽をクリニカル》に、そして
《音楽をソウルフル》
に、語られています。
心に残った一文
>こんなに素晴らしいもの(クラシック音楽)があるのに、それを放っておくというのは本当にもったいない。世の中に、現に地球上にこういう作品が存在していて、そのをいつでも手にすることができるのに、この素晴らしいものをなぜ見ようとしないのか、手にしようとしないのか、という気持ちのほうが強いです。江村哲二 P132
ほんと、そうなんですよね。
私も何度も言っていますが、
クラシック音楽は「時間芸術」の最たるもので、
演奏家の努力と作曲家の才能の協演で成り立っています。
その一音に命をかける。
クラシック音楽の真髄。
数ある音楽の中から淘汰され
現代まで聴き継がれる素晴らしい音楽の結集です。
それを知るきっかけになる本だと思います。
「音楽を考える」。
いいですね。