オススメ 書籍 11【音楽家の食卓】(イチ押し!)

ここ数年で購入した書籍で、

内容も装丁も大好きになった本。

今までにない観点から見た音楽家(というか大作曲家)について書かれた本です。

 

『音楽家の食卓』野田 浩資 著

音楽家と食事というアプローチが斬新で、即買いしました😊

著者はドイツ料理の第一人者、野田浩資シェフ(この本で知った)。

クラシック音楽についてもとても研究されて書かれています。

食事についてのアプローチでは知らないことだらけでした。

例えば、J.Sバッハの住んでいた17世紀〜18世紀のドイツでは、

飲み水が悪かったせいで、安全な飲料をされていたビールを

子供も飲んでいたらしいです(ちなみにモーツァルトも)。

 

宮廷音楽家に雇われ生活が豊かになった、など、

作曲家として成功する前のまだ貧しかった時の食生活も

少し記載されていて、そういうのも興味深いです。

例えば幼少期のモーツァルトは、

父親の倹約のせいで食事にはお金をかけてもらえず、

薄く切った乾燥牛肉をライ麦パンを挟んだだけの食事を食べていたらしいです。

ベートーベンも幼少時代は貧しかったので、

じゃがいもばかり食べていた。など。

招かれた貴族のお宅で食べた料理や、

裕福になり行きつけのレストランで食べた料理などのレシピも

写真と一緒に掲載されています。

写真も美しいです✨

お料理好きな方は是非再現して欲しいです(私は無理💦)。

ただ一つ問題が・・・。

私はAmazonで購入したのですが(定価で)、

今、Amazonのページを見ると正規の販売はなく、

プレミアがついたのか、ものすごく値段が吊り上っています😱

ただ一般の書店ではまだ売られているかもしれませんので、

見かけたら、即買いして下さい👍

 

ちなみに目次は以下(Amazonのページより引用)

■目次抜粋
18~19世紀の旅の在り方/本書に登場する主な都市

◇ヨハン・セバスティアン・バッハ
ニシンのマリネ/テューリンゲンの焼きソーセージ/ライプツィヒの野菜料理/ローストポーク テューリンゲン地方風 ほか

◇フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
牛肉のスープ煮/タッフェルシュピッツのジェリー寄せ/ホワイトアスパラガスのサラダ/ビーフの蒸し煮 エステルハージ風

◇ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
大麦入りのブイヨンスープ/コンソメスープレバー団子入り/豚肉の薄切りソテー きのこソース/豚肉の薄切り ウィーン風 ほか

◇ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
じゃがいものタルト/白身魚とオムレツ料理 ベートーヴェン風/牛肉のサラダ ライン河風/牛肉の蒸し煮 ライン河風 ほか

◇フランツ・ペーター・シューベルト
牛肉のグーラッシュ煮込み/りんごのクレープ巻き/アップルパイウィーン風

◇フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ
ベルリン風ハンバーグ風/牛肉のステーキ ハンブルク風/チキンのクリーム煮 東ドイツ風/チーズケーキ おばあちゃん風

◇フレデリック・フランソワ・ショパン
ビーツのスープ ピエロギパスタ入り/ドイツ風ピザ サワークリーム風味/コンソメスープ ジョルジュサンド風/ショパン風ポトフ

◇ロベルト・シューマン
牛肉のロール巻き ライン河風/きのこのスープ ザクセン地方風/りんごとサワークリームのケーキ/ライプツィヒのヒバリクッキー

◇フランツ・リスト
ロールキャベツ ハンガリー風/ウクライナのボルシチスープ/チキンのカツレツ キエフ風/チーズのキッシュ スイス風 ほか

◇リヒャルト・ワーグナー
ミートボール ケーニッヒスベルク風/ローシュティポテト ハムとチーズ焼き/仔牛肉の細切り チューリッヒ風/仔牛レバーのソテー ヴェネツィア風 ほか

◇ヨハネス・ブラームス
マコガレイのムニエル ベーコン風味 ハンブルク風/鹿肉の細切りソテー シェフ風/ザルツブルク風スフレ ほか

コラム
音楽家ゆかりの町のレストラン&カフェガイド

 

あ〜お腹空いてくる😊🍺